【保存版】業務用エアコンの水位エラーを防ぐ完全マニュアル
― 仕組み・原因・再発防止まで、プロが徹底解説 ―
■ 「水位エラー」とは? — 実は“エアコン内部のSOS信号”
業務用エアコンでよく見られる「水位エラー(例:ダイキン=A3、三菱=P8、日立=P20)」とは、
“内部で排水がうまく流れていない”状態を検知したエラーです。
冷房中にエアコン内部では結露水(ドレン水)が発生します。
これを「ドレンポンプ」という装置で室外へ排出しますが、
この水が正しく流れないと、内部で水位が上昇。
センサーが異常を感知してエアコンを止める — これが「水位エラー」です。
つまり、**“水の流れが滞ったときの安全停止機構”**とも言えます。
ただし、このエラーを軽視して放置すると、水漏れや天井腐食などの重大トラブルに発展します。
■ 【図解イメージ】ドレン排水の流れ(天カセ4方向型の場合)
この中のどこかで「詰まり」や「ポンプ不良」「勾配不良」などが起きると、
水位センサーが上昇を検知し、エラー表示が出ます。
■ 主な原因と症状の関係
| 原因 | 典型的な症状 | 備考 |
|---|---|---|
| ドレンホース詰まり | 水がチョロチョロ逆流、異臭 | カビ・虫・スライム汚れが主因 |
| ポンプ不良 | 運転後すぐに停止・異音 | モーター劣化や導通不良 |
| 水位センサー誤作動 | エラー表示が断続的に出る | フロートスイッチ劣化 |
| 排水勾配不良 | 定期的に同じ時間帯で停止 | 設置時の施工不良が多い |
| フィルター汚れ | 結露量が増えオーバーフロー | 内部の結露バランス悪化 |
■ 一般的な清掃では“根本的に防げない理由”
よく「ドレンホースを掃除した」「ポンプを交換したけど再発した」というケースがあります。
これは、“流体バランス”を無視した対応が原因です。
排水ラインは単純なホースではなく、
-
内圧
-
温度差による表面張力
-
微生物繁殖(バイオフィルム)
など、物理・化学的な要素が絡みます。
例えば、わずかに逆勾配(下がっているはずが上がっている)になっていると、
目視では流れていても、実際には負圧が生じて途中で水が止まることがあります。
これが「詰まっていないのに水位エラーが出る」代表的なパターンです。
■ プロが行う“水位エラー再発させない”業務用エアコンクリーニング
① 【熱交換器、ドレンパン洗浄】
エアコンメインとなる熱交換器の洗浄と汚れや排水が溜まるドレンパンの内部に溜まったスライムやカビや汚れを徹底的に洗浄していきます。
汚れだけでなく熱効率や風量や消費電力まで改善させていきます。
② 【ドレンポンプの分解清掃】
ドレンポンプの分解して内部まで清掃することで
モーターのトルク低下や内部スライムの影響を改善ししていきます。
③ 【水圧洗浄】
従来の「吸引洗浄」ではなく、水圧で押し出す洗浄を実施。
これにより、ホース内壁に付着したバイオフィルム(ヌメリ膜)を物理的に破壊できます。
④ 【抗菌・防スライム処理】
ドレンライン内部に中性の抗菌洗浄液を循環。
アルカリ系を使うと銅管や樹脂部品を痛めることがあるため、
中性〜弱酸性の酵素系クリーナーを推奨します。
⑤ 【水位センサーの定期交換】
フロート式のセンサーは湿気・経年で精度が低下します。
導通チェックだけでは不十分で、実際に水槽テストで浮力反応を確認するのが理想です。
⑥ 【排水経路の再計測】
水平器またはレーザーでドレン配管の勾配を測定します。
1mあたり3mm以上の下り勾配が基本。
少しでも逆勾配があれば、**水溜まりができて空気溜まり(エアロック)**が発生します。
■ 【業種別】おすすめ清掃周期の目安
| 業種 | 清掃頻度 | 推奨メンテ内容 |
|---|---|---|
| 飲食店・厨房 | 3ヶ月に1回 | 逆圧洗浄+抗菌剤処理 |
| オフィス・店舗 | 半年に1回 | ドレン・フィルター清掃 |
| 医療・介護施設 | 4ヶ月に1回 | 防カビ洗浄+センサー点検 |
| 工場・倉庫 | 3〜4ヶ月 | ドレン+フィルター+配管点検 |
■ 実際の現場で起きた「水位エラーの盲点」
● 事例①:1mmの段差で毎年発生したA3エラー
天井カセットエアコンのドレン出口が、
長年の天井たわみで1mm上方向にずれていた。
これだけで排水滞留 → 夏場だけ水位上昇 → A3エラー。
水平を修正しただけで完全解決。
● 事例②:防虫キャップが詰まって逆流
屋外排水口の防虫キャップがホコリで塞がり、
排水が逆流。室内機側で水位上昇を検知して停止。
→ 月1回、外部排水口の清掃をルーチン化。
● 事例③:ドレンパン内の異物でフロートが上がりエラー
ドレンパンないに異物が入り込みそれによりフロートセンサーが反応。
→ 年1回のドレンパン清掃だけでも効果あり。
■ 【チェックリスト】水位エラーを未然に防ぐために
✅ 冷房使用時、ドレンポンプが「カチッ」と動作しているか?
✅ 室内機の下に結露水が見られないか?
✅ 外部ドレンホースから水が安定して出ているか?
✅ 天井点検口の中に湿気・カビ臭がないか?
✅ フィルター清掃を2週間に1回行っているか?
✅ 分解エアコンクリーニングに一年に1回行っているか?
■ まとめ:水位エラーの予防は「汚れ」ではなく「流れ」を整えること
水位エラーは“詰まりのサイン”ではなく、
**「排水の流れが設計通りに動いていない」**という警告です。
ドレンラインを清掃するだけでなく、
-
勾配
-
負圧
-
ポンプ流量
-
微生物環境
までを総合的に管理することで、トラブルを根本から防げます。
💡 最後に
結露水は“汚れ”ではなく“データ”です。
水の流れを読める清掃屋こそ、本物のプロ。
「水位エラーを二度と出したくない」
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最短即日で現場診断・報告まで対応可能です。













