エアコンクリーニングを検討する中で、風量の向上や冷房能力・効率の向上などのメリットがあると目にすると思います。当社でもお客様にエアコンクリーニングは衛生面以外にも効果かあるの?などの疑問や質問を受けることがありますので
今回はエアコンクリーニングの効果、フィルター掃除の効果、そしてエアコンの汚れ防止不織布フィルターを装着した際の変化を風量計・温度計をつかって明確にわかるよう調べてきましたのでお伝えしていきます!
テスト方法
エアコンクリーニング前後に冷房・風量最大で運転をして冷気を感じたら、出来るだけ同じ位置で風量計にて測定。
サンプル1台目
10年程経過したスタンダードエアコン
リビングに設置してあり使用頻度は高い
1年程前にエアコンクリーニング済み
フィルターの汚れはお客様にて定期的に掃除されていたので比較的汚れはない状態
エアコンクリーニング前
風量2.7m/s
吹き出し温度23.1℃
エアコンクリーニング後
風量3.9m/s
吹き出し温度21.6℃
エアコンクリーニング後は風量1.2m/sも上がりました!
ファンについていた汚れが取れてしっかりと風をだせるようになった事が数値を見ることによって確認できます。
吹き出し温度も1.5℃下がった事が確認できました!
1年程前にエアコンクリーニングしてあり、かなり綺麗なエアコンになりますが、やはり使用頻度が高いと汚れはついてしまうものですね。
今回はフィルターの汚れもそれほどだったので、内部の汚れがクリーニングによって改善された事が大きな数値変化だったと思います。
サンプル2台目
2019年製の比較的新しいスタンダードエアコン
仕事場に設置してあり使用頻度は高い
エアコンクリーニングは今回初
フィルターの汚れはお客様にて定期的に掃除されていたので比較的汚れはない状態
エアコンクリーニング前
風量3.0m/s
吹き出し温度20.8℃
エアコンクリーニング後
風量4.5m/s
吹き出し温度20.8℃
エアコンクリーニング後は風量1.5m/sも上がりました!
サンプル1台目と同様、ファンの汚れがなくなった事で風量アップとなりました。
吹き出し温度は変わらず20.8℃となりましたが、2019年製の新しめのエアコンだったのとフィルターはお客様で定期的に掃除されていたので熱交換器はそこまでひどい汚れはなかったからでしょうか。
それでは次にフィルター掃除の効果とエアコンの汚れ防止としてよく売られている不織布フィルターを装着するとどうなるか検証していきます。
サンプル3台目
2019年製の比較的新しいスタンダードエアコン
寝室に設置してあり使用頻度は高い
フィルター掃除前
風量4.0m/s
吹き出し温度18.3℃
ではフィルターの様子を見てます。
フィルター掃除前
薄っすらとホコリがかぶっていますが、後ろは透けて見えているくらいの状態です。
それではここからフィルターを掃除して汚れを取り除きます。
フィルター掃除後
ホコリもしっかり取れて、後ろもくっきり透けて見えるくらいの状態となりました。
この状態でエアコンにフィルターを戻します。
その上からさらに不織布フィルターを付けてみます。
今回取り付けてみた不織布フィルター
触ってみると結構厚みもあって、しっかりしてそうです。
透かして見ると後ろはあまり透けて見えないくらいです。
それでは測定してみます。
フィルター掃除後・不織布フィルター装着
風量3.0m/s
吹き出し温度16.3℃
結果はフィルター掃除前より風量は1.0m/sダウンとなってしまいました。
掃除前より風量が落ちてしまうということは、それだけ取り込める空気が落ちてしまうということですね。
それはつまりエアコンにより負荷をかけている状態となってしまいます。
不織布フィルターはエアコンの運転しない時期にホコリを防ぐカバーとして使用したほうが良いかもしれませんね。
それでは最後に不織布フィルターを外して測定してみます。
フィルター掃除後・不織布フィルターなし
風量4.2m/s
吹き出し温度16.1℃
フィルター掃除前から風量0.2m/sアップとなりました。
吹き出し温度は16.1℃で不織布フィルターをつけた状態から0.2℃ほど下がっていましたが、誤差の範囲だとは思います。
今回の3台のエアコンは比較的フィルターについたホコリや汚れは少ない方でしたが、エアコンクリーニング後は明らかに風量・冷房能力の向上がありました、それによる消費電力の節約も大きく変わってきますね、これがもしびっしりとホコリ・カビ等がついていたり何年もエアコンクリーニングしてなかったら。。。クリーニング前はもっとひどい数値だったかもしれません。
ご自身でも簡単にできるエアコンフィルターは定期的に清掃をしていただいて、「風量が弱い気がするな」「汚れが気になるな」などありましたらぜひ一度、キキのおそうじ屋へお問い合わせください。